2013年11月25日月曜日

友添敏之さんと最高位戦関西C3リーグ

友添敏之さんという、最高位戦関西Cリーグ所属のプロ雀士の方のお話。

 僕「おお、なかなか良い時計してるじゃないですか?」
友添「そうでしょ!」

これが僕が友添さんと交わした最初の会話で、GPCの東西対抗戦Pottiを訪れた2012年9月14日のおよそ14時半ぐらいの出来事である。
ちょっと変わった時計のコレクターである私。同じようなセンスを感じさせる友添さんの事は一発で記憶に残った。ただこの時は雀荘のオーナーという以上の情報はなかった。

友添さんへの認識が変わったのは今年3月にあった鳳凰戦での事。
雀荘の経営者やメンバーから最強の打ち手を決めるというこの大会。
友添さんは
「優勝しますよ」
「自分が一番強いですから」
と豪語し予選を突破、実際に決勝戦にまで登りつめたのだ。

そして決勝戦でも圧倒的なパフォーマンスを示し、関係者一同が「もう9割9分友添さんが優勝だろう」と思ったところから超劇的な展開で優勝を逃したのだった。

しかし、その強さは尋常ではなく、初めて友添さんの麻雀を観た僕は、正直背筋がぞっとした。「この人はなにか人知ならざるものが見えている」そんな感じがしたのだ。

そんな友添さんから、今年のGPC東西対抗戦の最中、こんな感じで声をかけられた。

「11月24日観に来て下さいよ。優勝しますから」

出た、友添節!

24日。この日は第38期最高位戦後期関西C3リーグの最終第五節の日。
今年の秋から発足した最高位戦の関西リーグ。友添さんはリーグ発足当初から、昇級のある上位8位までではなく「優勝だけ」を狙っていた。
そして、この日までの友添さんは、トップに微差の総合二位。

「これはマジでやりそう…」

そう思った僕は、すべての国際会議(ウソ)と次官級会談(これもウソ)をキャンセルし(キャンセルする予定すら無かった)、24日は最終節の行われる難波のマーチャオに行く事にした。

関西Cリーグの一節は4半荘で行われる。
そして、最終節の第三回戦までにきっちり総合一位につけている友添さん。
しかし、二位の栃谷 明さんとはなんと500点差、三位の島田 優さんとも27.6ポイントしか離れてないという超薄氷の暫定一位。

最終節の最終戦が決勝となる絶好のお膳立てで、さらにこの三人はそれぞれ別卓なので、誰が優勝してもおかしくない状況。

そしてそして、この三人が三人共、最終戦をトップで終わるという激熱の展開!

結果は

関西リーグ初代覇者・友添敏之さん
有言実行・友添さんの優勝でした!

この日、あまり調子が良くなさそうな友添さんでしたが、最終戦の強さはまさに「鬼神の如し」でした。

とにかく優勝おめでとうございます。
これからのご活躍も期待しています。

以下、雑感等。

三回戦目は、友添さんの後ろでジッと手牌を見てたんですが、途中から「打牌選択が全く一致しない」というのを何度も体験しました。これほどズレるか、というぐらい合いませんでした。気持ち悪いぐらいです。
この辺に友添さんの強さが隠されているんでしょうね、きっと。

そして最後に友添さんの凄いところをもう一つ。

「優勝、優勝」と言ってるので、一見すると氏は「結果のみを追求する人」のように思えますが、友添さんは常々

「麻雀は結果ではなく過程こそが大事」

と言ってます。

過程が大事と言いながら、きっちり結果も残す男。それが友添敏之なのです。
怖い人だよ!

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